「ボーダー」の時間依存性について
いわゆる「完全確率」とやらを信じて打つということは、なんの事はない、良い釘の台を選んで打つということです。私は釘を読む能力はないので、適当に選んで打つだけなんですが・・・
釘を読む能力がある人は、いわゆる「ボーダー」を超える台を選んで打つのでしょう。では、その「ボーダー」はどうやって求めるのか?長く打ってる人はある程度経験的にわかるのかも。でも、そうではない人は、計算で求めるか人が計算したもの(雑誌など)を使うわけですね。
自分で計算するにしろ、雑誌の結果を信じるにしろ、その計算はそれほど簡単ではないのではと思います。なぜなら、換金率が 4円/玉 とは限らないから。雑誌などに掲載されている「ボーダー」は、「持ち玉比率」なるものを仮定して計算されているようです。便宜的には、そうする以外ないのでしょう。
しかし、「持ち玉比率」の定義を考えると、それは遊技時間に大きく依存するものです。長く打てれば打てるほど、「持ち玉比率」は大きくなる。当然、持ち玉で打つ時間が長ければ長いほど、(等価交換ではない場合は)収支は有利になるわけです。
だから、「ボーダー」というのは、平均何時間打つのか?を決めないと求められるはずのないものではないでしょうか?終日打つことが出来る人、仕事帰りに2〜3時間打つ人、飲んだ帰りに1時間だけ遊ぶ人、、、、、同じ台でも、スタイルによって「ボーダー」は変わるものですよね。
そこで、今回は、
低確率=1/496.5、高確率=1/49.6
確変突入率=68%、全ての大当たり後に100回転時短
の台を、予算2万円(無くなったら帰る)、遊技時間を1日あたり1時間、2時間、3時間、5時間、10時間とした場合の収支を計算してみました。
計算が大変だったので、各条件につき5人に「打って」もらいました。少し人数が少ないので多少のデータのばらつきは仕方ないとします。今回は30日間「打って」みました。
下に結果を示します。
まったく同じ条件の台を5人が打つ。それぞれの結果が赤い線です。青い線は5人の平均。
下に行くほど制限時間を長く設定した場合です。つまり、上の方は仕事帰りのサラリーマンがちょっと打つ場合、下に行くほど昼間から一日中打つ人、です。
同じ、25回転/千円の台ですが、挙動が大きく違うことが分かります。
まず、制限時間が長い方が収支の発散が大きい。これは、打つのべ時間が長いのだから当然ですね。
もう一つ、こちらの方が重要ですが、同じ回転数でも長時間打てる人の方が勝つ確率が高い。雑誌などに乗っている「ボーダー」は、打つ時間を∞とした条件下でのものも散見されます。それを信じて打つと、大きく間違う事になります。5人の平均を上では青い線で表していますが、それぞれの線をまとめて一つのグラフに描くと次のようになります。
サンプル数が少ないので結構ばらついていますが、大まかな傾向は見て取れると思います。打ち方により、30日後には数十万単位の差がでるわけです。
今、この計算は25回転/千円で行ったわけです。遊技時間を長くとった場合、これは充分「ボーダー」を超えているわけです。
しかし、時間に制約がある人にとってはそうではない。もっとまわる台を探さないといけません。さて、最新のスペックの台で、千円で25回転以上まわる台なんていうものがコンスタントに打てるのでしょうか?