私、釘読めません。
打つ台を決定するとき、どうやって決めているでしょうか?釘が読めて、しっかり自分の選んだ台を信じて打てる人は何も問題ないのでしょう。でも、私はできません。
したがって、とりあえず打ってみて、まわる台だったら打ち続ける。あまりにまわらない台だったら、台を移動。私はついついそういう行動を取ってしまいます。そういう人多いのではないでしょうか?
でも、とりあえず今、「確率」を信じて行動を決めるのだとした場合、その行動はどの程度合理的なのか?を考えてみました。つまり、「千円当たりの回転数だって揺らぐはず」ということです。あたりまえですが。
次のような計算をしてみました。(そんなもの確率から標準偏差を求めれば・・・とは言わないで下さい。私はそれだとイマイチ実感がつかめない人なので。)
無限時間打てば、平均回転数=20回/千円 の台を打つ。つまり、スタートチャッカーへの入賞確率は賞球が4個の場合、
20/(250+4×20)
の確率でスタートチャッカーへ入賞する台について計算してみました。
計算手順は以下のとおり
1.千円で250個の玉を借りる
2.1個ずつ打ち出し、上の確率にもとづいてスタートチャッカーへ入るかどうか判定。
入賞時には、持ち玉を4個増やす。
3.250個の玉が無くなるまで続ける。
4.千円でまわった回数を記録
5.次の千円へ(1へ)
です。10万円打ち続けました。スタートチャッカー以外での賞球は無視されています。
結果です。
1万円打った時の、各千円における回転数の揺らぎは下のようになりました。このくらいの揺らぎは私が打っている実感としてはある気がします。結構揺らいでいます。
1万円投資だけでも、千円で10回転しかまわらない時もあれば、30回以上まわることも。
これを10万円分続けたのが下の図。
単純な確率のみで決まると仮定すると、この程度は揺らぐわけです。
上のデータを積分して累積回転数にすると、下のようになります。
これを投資額(単位:千円)で割ると、ある投資額までの千円あたりの平均の回転数が出るわけです。
この計算の中の人は打ち始めは15回くらいしかまわらなかったけど、3万以上くらい打つと20回前後に収束したようです。1万円くらいでは、ぜんぜん台が持っている回転数は分からないと言ってもいいかもしれません。
さらに、ホントに10万で収束してるの?ということで、同じ計算を10人分やってみました。
上の結果を、先ほどと同様に処理して千円あたりの平均回転数が収束していく様子を見てみると、
もちろん、「収束」をどう定義するかにもよりますが、10万円打ったくらいでは、プラスマイナス2回転くらいの偏差はまだ残ってしまうようです。収束具合を見る限り、20万程度でもまだまだという感じでしょうか?
まあ、結果としてまわっていればいいわけですし、大事なのは何回まわしたかなわけだから、どうでも良いのかもしれませんが。
でも、「まわる台」の判断は難しいねというのが言いたいことです。「まわった台」=「まわる台」とは限らないということ。今までの平均から判断している限り、1日程度ではせいぜいプラスマイナス3〜5回転の誤差を含めた物言いしか出来ないということ。
もちろん、『「まわった台」は「まわる台」である可能性が高い』というのは正しいですけどね。